2012年11月06日
三菱レ子会社、アルミ蒸着反射鏡の製造設備を新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

三菱レイヨンは6日、子会社で合成樹脂加工製品の製造・販売を行う菱晃(本社・東京都中央区、笠井英史社長)が、アクリル樹脂板にアルミを蒸着した反射鏡「アクリミラー」の今後の需要増に対応するため野田工場に製造設備を新設し、生産能力を倍増したと発表した。投資額は約5億円。

「アクリミラー」は、当初、店舗屋内装飾、看板などが主要な用途だったが、近年はIT、AV、携帯端末向けに需要が拡大してきた。今後は(1)屋外などの使用用途・範囲の拡大(2)アジア地域を中心とした海外展開(3)ガラス製反射鏡の代替―の3分野に注力して事業拡大する。

新設する設備では、スパッタリング技術を活用した合金蒸着により屋外など製品の使用範囲と用途の拡大を図るとともに、プラズマCVD技術による優れた外観品質を活かして医療分野の拡販とガラス製反射鏡の代替を狙う。2015年度には、2011年度比3倍の売り上げを目指す。