2012年11月16日

味の素、バイオ医薬品製造用培地事業で合弁設立

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：味の素

味の素は15日、韓国バイオベンチャー企業のジェネクシン社（本社・京幾道城南市）との合弁により味の素ジェネクシン（本社・仁川経済自由区域、資本金・357億ウオン＝約25億円、出資比率は味の素75％、ジェネクシン社25％）を設立することで合意したと発表した。 合弁会社は2012年11月中に設立の見込み。2014年上期からバイオ医薬品の生産に用いられる動物細胞用培地の現地生産・販売を開始する。 味の素は、高純度アミノ酸の生産技術を活用し、1987年から動物細胞の培養に用いる無血清培地の販売を開始、生物学の研究やバイオ医薬品の生産などに幅広く使用されている。近年の世界的なバイオ医薬品市場の拡大に合わせて、培地の需要も急速に拡大している。 同社では、培地の市場拡大に対応して、既存の培地供給体制に加え、新たにアジア最大の培地の消費地である韓国に生産・販売拠点を持つことで、市場ニーズに応じた安定供給体制の確立と培地事業基盤の強化を図り、さらにアジアを中心とした新規需要の獲得を目指すことにした。 合弁会社は、ジェネクシン社のバイオ医薬品の開発ネットワークと、味の素グループが持つアミノ酸技術を生かし、市場ニーズに応じた培地の供給体制の確立を目指す。