2000年12月21日
三共、米イーライ・リリーと経口血小板凝集阻害剤の共同開発で提携
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:宇部興産、三共

 三共は21日、現在開発を進めている新規経口血小板凝集阻害剤について、米イーライ・リリーと共同開発することで合意した、と発表した。
 三共はこの薬剤について、これまで宇部興産と共同開発してきたが、イーライ・リリーとの提携により、世界的に迅速・効率的な開発を進めることが可能となるとともに、製品価値の最大化を図っていくことになるとしている。
 新規経口血小板凝集阻害剤は、ADP受容体拮抗作用に基づいた強力な血小板凝集阻害を示すことにより、急性冠症候群(ACS:Acute Coronary Syndromes)や脳梗塞などの血栓症患者におけるイベントの再発を予防すると予測されている。
 なお同薬剤は現在、第I相試験が進行中で、非臨床試験の結果では既存の薬剤に比べ優れた効果が認められている。また、今回の提携には全世界での共同販売も含まれている。