2012年11月20日
農水省、来年度から農林水産・食品技術研究推進事業に着手
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は、来年度から農林水産・食品分野の成長産業化に必要な研究開発を、基礎から実用化まで継ぎ目なく推進する「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業」に着手する。このため、平成25年度農林水産省予算概算要求に44億3500万円を盛り込んだ。

農林水産・食品分野の成長産業化を図るためには、産学の研究勢力を結集し、公的研究機関等の基礎的研究の成果を基に着実に生産現場等で実用化につながる技術的成果を創出することが重要になっている。

このため来年度からの新規事業では、新たな市場開拓を見据え、実需者のニーズ等を踏まえた重点研究分野を設定するとともに、優れた研究課題は基礎から実用化まで継ぎ目なく支援する。

具体的には、提案公募による研究開発の支援として、
(1)シーズ創出ステージ(産学の研究機関の独創的な発想に基づき、将来、アグリビジネスに結びつく革新的な技術シーズを創出するための研究開発を支援する)
(2)発展融合ステージ(創出された技術シーズを基に、異分野の産学の研究機関との融合や研究人材の交流により、実用技術の開発に向けて発展させるための研究開発を支援する)
(3)実用技術開発ステージ(国の重要施策や農林水産・食品分野の現場の多様なニーズに対応した技術の実用化に向けた研究開発を支援する)

さらに、研究課題の審査、進行管理、評価から普及状況等の把握まで一貫した調査・分析を行うとともに、研究開発の成果の普及等を推進する。

こうした新規事業の展開により、実施研究課題の90%において、革新的な技術成果や実用化につながる技術成果の創出を目指す方針である。