2012年11月21日
森VEC会長、「総選挙後の円高・デフレ対策を切望」
【カテゴリー】:行政/団体(実績/統計)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の森俊三会長(信越化学工業社長)は、21日の定例記者会見で、「自民党の安倍総裁が円高・デフレ克服の経済政策の発言をすると、為替は円安の振れ、株価も高騰した」と指摘し、「総選挙後に、それが経済対策として打ち出されるのか不透明な部分もあるが、それを切望したい」と強調した。

また、「来年は、消費税引き上げを見越した駆け込み需要が出てくるとみられる」としたうえで、「塩ビ業界にとっては、プラス面といえる」と指摘した。

VECは21日、10月の塩化ビニル樹脂(PVC)と塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の生産・出荷実績を発表した。
PVCの生産は11万2753トン、前年同月比6.3%減とわずか1カ月で前年割れに戻った。国内出荷は9万4900トン、同5.9%増で4カ月連続の前年比プラスになった。内訳をみると、主力のパイプなど硬質用が同1.6%増で3カ月連続のプラス、レザーなど軟質用が同4.7%増で再びプラスに転じ、電線・その他用が同20.9%増で4カ月連続のプラスとなるなど、全ての用途でプラスだった。
輸出は2万5206トン、同29.2%減と長期低調が続いたため、出荷総計は12万1106トン、同4.4%減で31カ月連続の前年割れとなった。
一方、VCMの生産は16万4873トン、同20.6%減で15カ月連続の前年割れ、国内出荷が12万1834トン、同7.9%減で再び前年割れとなり、輸出が2万8709トン、同55.0%減で13カ月連続の前年割れ、このため出荷総計が15万543トン、同23.3%減で15カ月連続の前年割れとなった。


ニュースリリース参照
○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1353485056.xls

○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1353485056.xls