2000年12月20日
三井化学、シンガポールのBPAで第3期7万トン増設を決定
2002年10月完工~トータル21万トン体制に拡大
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は20日、100%子会社のミツイ・ビスフェノール・シンガポール(MBS)について、2001年5月着工、2002年10月の完工予定で年産7万トンの第3系列増設を決定した、と発表した。第3系列の完成によりシンガポールで合計21万トン体制を構築する。
 MBSは昨年9月、シンガポールのジュロン島で第1系列6万トン設備をスタート、現在は来年11月の完工予定で6万トンの第2系列の建設を進めている。
 BPAは、世界的に高成長が続いているPC(ポリカーボネート)向けの需要に加え、アジア地域ではエポキシ樹脂向けの需要も回復が進み、急速に拡大している。特にジュロン島では、主要供給先であるテイジン・ポリカーボネート・シンガポールが矢継ぎ早に増強計画を進めていることもあり、これらの需要の成長に対応するため、第3系列の建設を決定したもの。
 なおMBSの隣接地では、来年4月の完工を目指してミツイ・フェノール・シンガポールが年産20万トンのフェノール設備を建設進めている。三井化学では、シンガポールがコア事業であるフェノール/BPAの海外戦略拠点として、さらに重要な役割を担うことになるとしている。