2000年12月20日
汎用エンプラの値上げ、PCやPOMの決着は来年に持ち越し
PBT/変性PPEはほぼ決着
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エンジニアリングプラスチックスは、現在各製品で値上げ交渉が進められているが、先行していたPBT(ポリブチレンテレフタレート)のほか、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)、ナイロン樹脂以外の製品の決着は、来年以降に持ち越される見通しだ。
 大手メーカー筋によるとPBTの値上げは、10月1日~12月1日出荷分からとばらつきがあるものの、キログラム当たり20~30円でほぼ決着している。また、変性PPEも10月下旬出荷分から20円前後で決着、ナイロン6樹脂については20円弱で一部決着し始めている。
 しかし、POM(ポリアセタール)は市場環境が悪化していることもあってやや交渉が難航、PC(ポリカーボネート)も今週になってようやく交渉が本格化した段階にあり、まだ時間がかかると見られている。
 ただし、PCやPOMは輸出価格については順調に上がっており、PCは年初から合計でトン当たり700~800ドルの値上げを達成、POMもようやくトン当たり1,500ドルレベルまで上昇、「来年以降は2,000ドルを目指したい」というメーカーも出てきている。