2012年11月26日 |
双日プラネット、欧州企業と「耐熱性バイオ樹脂」販売提携 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:双日 |
双日プラネット(本社:東京都千代田区、田中勤社長)は26日、オランダの樹脂加工会社シンブラ社(Synbra)と、商業生産ベースでは世界初となる「耐熱性バイオ樹脂」の販売で提携合意したと発表した。 シンブラ社の耐熱性バイオ樹脂は、商品名「シンテラ」で、すでにオランダに年産5000トン工場を完成、生産を開始している。従来のポリ乳酸より耐熱性に優れ、「第二世代ポリ乳酸」とも呼ばれている。 従来のポリ乳酸は熱変形温度が50~60℃と低く、最終製品として使い捨ての包装資材、農業資材など用途が限られているが、「シンテラ」は熱変形温度120℃(耐熱性150~180℃)を有し、機械強度や加工性に優れている。 このため、自動車や家電・OA機器向け樹脂として従来のポリスチレンやポリカーボネート、ABSなどに置き換えることが可能としている。 販売価格は1キログラム当たり500~600円の予定。同レベルの植物由来樹脂の中では「最も安いはず」という。 双日プラネットは2011年5月、ブラジルのブラスケムと「グリーンポリエチレン」の販売代理店契約を結び、11月には米国ミリアント社と「バイオコハク酸」の製造・販売で提携するなど、グリーンケミカル事業展開に注力している。これらの事業で早期に年商100億円達成を目指す。 <シンブラ社の会社概要> ○会社名 :シンブラ(オランダ) ○売上高 :約320億円(2011年度) ○従業員数 :1500名 ○事業内容 :欧州6カ国に計30箇所の製造拠点を有するEPS(ビーズ法発砲スチロール)メーカー。 |