2000年12月20日
東ソー、1月もVCM、電解設備の減産継続へ
平均10%弱、か性ソーダ国内値上げ交渉も本格化
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:大洋塩ビ、東ソー

 東ソーは、中国向けを中心にPVC(塩ビ樹脂)需要の低迷が続いていることから、VCM(塩ビモノマー)および電解設備について1月も平均約10%弱の減産を継続する。
 子会社の大洋塩ビが10月以降PVCの大幅減産に踏み切っており、同社でもVCM、か性ソーダ需給立て直しの観点から減産を実施している。
 中国向け輸出については、来年1月末の旧正月明けまでは急速な引き合い回復は見込めないとの見方もあり、同社では来月についても減産継続で対応する方針。
 しかし、か性ソーダについては海外からの好調な引き合いもあり、国内在庫が大幅に減少するなど需給タイト感が一段と強まっているが、VCM向け塩素量に見合った生産を行わざるを得ないとしている。
 こうした状況から、採算悪化が続くか性ソーダの国内価格値上げ交渉についても、早急な実現を目指して交渉を本格化、今年中にも大きなヤマ場を迎えるものと見られている。