2012年11月30日 |
「脱化石資源へ 化学プロセス大型研究組合」きょう発足 |
「人工光合成化学プロセス技術研究組合」に5企業・1団体 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:住友化学、三井化学、三菱化学、経済産業省、富士フイルム、国際石油開発帝石 |
経産省は30日午後5時30分から、東京・千代田区の如水会館で「人工光合成化学プロセス技術研究組合」(アープケム)の発足式を開催する。同省の「グリーン・サスティナブルケミカルプロセス基盤技術開発」委託事業の一環で、化学品の原料転換に10年がかりで取り組む。 「石油に依存しない化学品の製造」が求められる中、二酸化炭素と水を原料に太陽エネルギーによって、プラスチックや合成繊維、合成ゴムなどの製造に必要な革新的触媒やプロセスを開発・実用化を目指す。菊地英一・早稲田大学名誉教授を理事長に、住友化学、三井化学、三菱化学、富士フィルム、国際石油開発帝石、ファインセラミックスセンターの5企業1団体で構成。 (1)光触媒による水の分解で水素/酸素を製造し(2)分解膜を用いて水素を安全に分離し(3)合成触媒を用いて水素と二酸化炭素から化学品原料の低級オレフィンを製造する人工光合成型の化学プロセスを確立し、化石原料からの脱却や資源問題・環境問題の解決を目指すとしている。 事業化目標として、2016年度にオレフィン合成プロセス(小型パイロット規模)を確立し、2021年度には光触媒のエネルギー変換効率10%を達成。その後順次スケールアップし、原料転換を図っていく計画である。 |