2012年12月04日

帝人、熱可塑性CFRP製品のパイロットプラントが稼働開始

【カテゴリー】：経営（新製品/新技術） 【関連企業・団体】：帝人

帝人は4日、熱可塑性樹脂を使用した炭素繊維複合材料（CFRP）によるコンポジット製品の事業化を加速するため、松山事業所内（愛媛県松山市）で建設を進めていた「炭素繊維からコンポジット製品の成形加工をまで1分以内で連続一貫生産するパイロットプラント」が完成し、同日から稼働を開始したと発表した。 これにより、熱可塑性CFRPによるコンポジット製品の試作から性能評価までをより迅速に実施することが可能となり、加えて、形状が複雑な成形品や大型コンポジット製品の量産に向けた試作も容易になる。 同社は、コンポジット製品の研究開発の中心拠点である複合材料開発センターと、今回のパイロットプラント、さらに米国に開設した複合材料用途開発センターとを有機的に連携させていくことで、国内外の自動車メーカー各社との取り組みを加速させるとともに、自動車分野以外でも、新たなCFRP市場を開拓していく。 今後急成長が予想される自動車用途および一般産業用途における市場開拓を推進し、早期にコンポジット製品事業を本格展開し、2020年頃には1500-2000億円の事業規模を目指す方針である。