2012年12月05日 |
市川・昭電社長「エチレン再編、競争力確保が重要」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工の市川秀夫社長は5日の同社の経営説明会で、石油化学業界が当面しているエチレンプラントの縮小問題に触れ、「現在の720万トンを500万トンにしろという声が強いが、エチレンだけで見て縮小をいうのは短絡的だ」と、業界に広がっている“性急な論調?”にくぎを刺した。 同社長は「コンビナート間で提携していくことは必要だ」としたあと、「(コンビナートにも)お互いにバックグラウンドの違いがある。資本提携するのか事業統合するのか、製品融通しあうのか、提携にもいろいろなパターンがある。需要が落ちているというが、その需要だって構造的な要因によるものか、景気循環によるものか、よく見極める必要がある」。さらに「エチレンだけ見て、500万トンにしようというのはあまりにも短絡的だ。誘導品までみて、国際競争力のあるコンビナートにしていかないと意味がない」との点を強調した。 |