2012年12月05日 |
シャープ、太陽電池セルで非集光時世界最高効率37.7%達成 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:シャープ |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は5日、NEDOの「革新的太陽光発電技術研究開発」プロジェクトの一環として、シャープが世界最高の非集光時セル変換技術効率37.7%を化合物3接合型太陽電池で達成したと発表した。 現在、導入されている太陽電池の約80%を占めるシリコン結晶の太陽電池は、市販製品で最高20%程度の変換効率を有している。 太陽光発電を普及させていくためには、狭い面積でも十分な発電量が得られるように、変換効率を向上させていくことが重要なポイントとなる。NEDOプロジェクトは、新材料・新規構造等を利用して太陽光発電の「モジュール変換効率40%超」かつ「発電コスト7円・kW時」を達成するための探索研究を行い、2030年以降の実用化を目指している。 昨年11月にシャープは、化合物3接合型太陽電池で非集光時セル変換効率36.9%を達成していた。 今回新たに、受光面の総面積に対する有効受光面積の比率を増やすことで太陽電池の最大出力を向上させ、変換効率を37.7%まで高めることに成功した。 |