2012年12月10日 |
三菱樹脂、業界初の生分解性プラ製モルタル成形型枠開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱樹脂 |
三菱樹脂は10日、モルタル圧縮強度試験に使用する生分解性プラスチック製の供試体(テストピース)成形型枠「BDモールド」を開発したため、12月11日から販売開始すると発表した。 業界で初めて生分解性プラスチックを原料に使用した。従来主力のブリキ製と同等の供試体の寸法精度を保ちながら、優れた脱型性と低コスト化を実現した。 ブリキ製の型枠は、モルタルと接着してはがしにくいだけでなく、脱型の際に専用工具が必要だった。一方、プラスチック製型枠も一部に使用されているが、寸法精度、価格の点で市場浸透が難しかった。 新発売する「BDモールド」は、ブリキ製と同等の寸法精度を維持しながら、低コスト化を実現した。 原料には三菱化学の生分解性ポリマー「GS Pla」を使用しており、燃焼処理した場合に通常のプラスチックの半分以下で紙と同等の燃焼カロリーに抑えられる。 また、モルタルに含まれるアルカリ成分が型枠の内側に適度に浸食するため、供試体からの脱型がしやすくなり、型枠の左右に設けた切れ目に市販のカッターナイフで軽く切り込むだけで容易に脱型が可能である。 販売は、三菱樹脂販売の全国ルートを活用するが、来年1月1日からは三菱樹脂インフラテック社が販売する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1355109051.pdf |