2012年12月11日
東レ、常圧分散可染型ポリエステル長繊維「ポリロフト」新開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは11日、常圧下でも鮮明な発色性と高い染色堅牢度を実現する、常圧分散可染型ポリエステル長繊維「ポリロフト」NPを開発、来年4月から本格発売すると発表した。

一般にポリエステル繊維は高分子鎖が緻密に配列された構造を有するため染色がし難くい。このため高温・高圧下(130℃)で分散染料を用いて染色する必要がある。

今回開発した長繊維は、染色温度を常圧(98℃、1気圧)に下げることが可能で、染色時に要するエネルギー使用量が少なく、約25%のエネルギー削減効果と、約25%のCO2排出量削減の効果が得られる。

また、高温染色では強度が低下するウールや綿など天然繊維との混用が可能で、繊細な風合いなどが出しやすくなった。

2013年4月から販売を開始し、初年度50トン/年、3年後には500トン/年の販売を見込む。