2012年12月14日
理研、植物の炭疽病に関与する遺伝子群候補を同定
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所(野依良治理事長)は14日、DNA(デオキシリボ核酸)配列解析装置の次世代シーケンサーを用いて、イチゴ炭疽病菌とウリ類炭疽病菌の全ゲノムを解読し、植物の炭疽病に関与する遺伝子群候補を同定したと発表した。

日本でのイチゴ炭疽病による被害は多く、防除対策が急務となっている。また、ウリ類炭疽病菌はウリ類(メロン、スイカ、キュウリなど)にイチゴ炭疽病と似た被害を与えており、防除対策が求められている。

理研では、イチゴ炭疽病菌とウリ類炭疽病菌の全ゲノムを解読し、感染時に特異的に発現する遺伝子を調べた。その結果、毒素などを生産するための二次代謝酵素群などをコードする遺伝子群候補を同定した。

今回の成果により、持続的で環境にやさしい新たな炭疽病防除法を開発する道が拓かれたことになる。