2012年12月17日
農研機構、ソフト型米菓に適した水稲新品種開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)はこのほど、ソフトタイプ米菓に適した低アミロース(アミロース含有量が低いほど炊飯米の粘りが強い)の水稲新品種「亀の蔵」を開発した。

これは、亀田製菓(本社:新潟市、田中通泰社長)との共同開発によるもので、これを用いることで口溶けが良く、米の風味を生かしたソフトタイプ米菓の製造が可能となり、作業性にも優れることが確認された。

育成地(新潟県上越市)での出穂期・成熟期は「あきたこまち」と同等かやや早く、収量は「あきたこまち」より多収である。精白米のアミロース含有率は3%程度で、もち米に近い低アミロース品種である。

今後、新潟県内で米菓用として数10ヘクタールの作付けが計画されており、米菓の消費拡大につながり、国産米の需要が高まることが期待されている。