2000年12月19日 |
三菱エンプラ、シンガポールのPPEは日本でコンパウンド化 |
MEPCOM四日市の稼働向上に貢献/汎用グレードとして販売 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:旭化成、三菱エンジニアリングプラスチックス、三菱ガス化学 |
三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、親会社の三菱ガス化学と旭化成工業が7月に発表したシンガポールのPPE(ポリフェニレンエーテル)パウダー新設計画について、三菱ガス化学側が引き取るPPEを、来年6月の稼動を予定しているエムイーピーコム四日市でコンパウンド化して販売する考えだ。 シンガポールのPPEパウダー計画は、三菱ガス化学、旭化成両社合弁で1日に設立した製造・販売会社ポリキシレノールシンガポールが、2002年10月の稼動予定で年産3万トン設備を建設するもので、三菱ガス化学は出資比率に応じて9,000トンを引き取るもの。 MEPは、今年6月に全額出資により設立したMEPCOM四日市が2001年6月と2002年12月の2期計画により、年産5万トンと国内最大級のエンプラコンパウンド設備の建設を進めており、シンガポールから引き取るPPEパウダーを持ち込み、四日市でコンパウンド化して主に変性PPEの汎用グレードとして販売、国内の1万トン設備は特殊グレードを中心に生産、販売していく考え。 一方2万1,000トンを引き取る旭化成は、シンガポールで建設を予定しているコンパウンド設備やタイのコンパウンド子会社旭化成プラスティックス(タイランド)でもコンパウンドの生産を予定している。 MEPでは、シンガポールからの原料持込によりコンパウンドを生産することで、MEPCOM四日市の早期稼働率向上に貢献するものと期待している。 |