2012年12月25日 | |
JNCとソフセラ社、高い気孔率のハイドロキシアパタイト繊維開発 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:チッソ、JNC |
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チッソの事業会社であるJNC(本社:東京都千代田区、森田美智男社長)は25日、ソフセラ(本社:東京都新宿区、河邉カーロ和重社長)と共同でハイドロキシアパタイト(HAp)ナノ粒子を原料として、HApナノ繊維で構成された「HAp多孔体」の開発に成功したと発表した。 直径が数百ナノメートルと細く、柔軟性を持つセラミック繊維のことで、高い気孔率(連通孔)と適度な力学強度を持つ。また、繊維形状に由来する高い比表面積特性を有するなどユニークな構造。 このため用途として、特徴である生体親和性や高比表面積特性、高気孔率特性を活かして、細胞培養基材やタンパク質吸着材、生理活性物質固定担体、触媒担体などへの展開が期待されている。 サンプルワークは、ソフセラが2013年2月をめどに開始する予定。 JNCは守山工場で、本格生産技術の開発に取り組むが、事業化計画などは未定。 <用語の解説> ■ハイドロキシアパタイト(HAp)とは :化学式Ca10(PO4)6(OH)2 で示される塩基性リン酸カルシウムで、天然には骨や歯の主成分として、また鉱物として存在している。 一方、人工的にもいくつかの合成法が確立されている。高い生体親和性を示すことが知られており、さまざまなライフサイエンス分野で活用されている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1356420055.pdf |