サインする両社首脳(左が田中三井化学社長)

三井化学は27日、台湾プラスチックス社（FPC）と合弁で中国にリチウムイオン電池（LIB）用電解液の製造、販売会社を設立すると発表した。27日、合弁会社設立で合意し、東京の三井化学本社で同社の田中稔一社長と、FPCの李志村薫事長が契約調印した。

リチウムイオン電池は、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い市場が拡大しているが、今後はハイブリッド車や電気自動車の普及により、さらに大幅な拡大が見込まれている。
このため両社は、中国市場のニーズにいち早く応えることにした。

新会社の社名、代表者などは未定だが2013年3月設立の予定。
工場はFPCが浙江省寧波に持つコンビナート内に建設する。
第1期年産5000トン設備を投資額2000万米ドルで建設する。完成は2014年5月の予定。

＜合弁会社の概要＞
（1）出資比率 ： 三井化学 50％、台湾プラスチックス 50％
（2）設立時期 ： 2013年3月予定
（3）所在地 ： 中国FPC寧波コンビナート内
（4）事業内容 ： 中国における電解液の製造・販売・研究
（5）生産能力 ： 5千トン/年 （第一期）
（6）営業運転 ： 2014年5月予定
（7）投資額 ： 約20百万USドル

【台湾プラスチックス社の会社概要】
◇名称 ：台湾塑膠工業股■有限公司（FORMOSA PLASTICS CORPORATION）
◇設立 ：1954年
◇所在地 ：201 Tun Hwa N. Road Taipei, Taiwan
◇資本金 ：2,021百万US ドル
◇従業員数 ：5,362人
◇事業内容 ：石油化学製品、および化学品の製造、販売

（注）■は、にんべんに分

ニュースリリース参照
○http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1356582998.pdf

（英文）
○Joint Venture Agreement for Electrolyte Solution with Formosa Plastics Corporation
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1356582998.pdf

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