2013年01月03日
【年頭所感】石油化学工業協会会長・小林喜光氏
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会
小林喜光会長

石油化学工業協会の小林喜光会長は、2013年の年頭所感で、わが国経済の現状について「世界景気の下振れ懸念が続き、いぜん厳しい状況にあると考えられる」との認識を示した。

こうした中でわが国石油化学業界は「内需の減少や国際競争の激化など中長期的な課題に直面している」として、今年の重要課題に(1)保安・安全の確保(2)国際競争力強化のための基盤整備(3)広報活動強化(4)国際活動としてのアジア石油化学工業会議(APIC)への取り組み、の4項目を挙げた。

保安・安全活動では、最近、工場事故が相次いで発生したことを重く見て、昨年末に業界初となる「保安トップ懇談会」を開催し、トップダウンによる対策の徹底に努力している点を強調した。

また、新たな国際競争力強化への取り組みとして北米の「シェールガス革命」を挙げ、「石化産業にはすでに昨年からエチレン誘導品の一部に影響が出ている」と指摘。「今後、グローバルな競争と、世界経済が成長していく中で発展していくためには、事業基盤の整備が必要だ」と、前向きに対応していく方針を示した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1357179191.pdf