2013年01月07日
【年頭所感】宇部興産・竹下道夫社長「グローバル化対応柱に」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産
竹下道夫社長

宇部興産の竹下道夫社長は、2013年を迎えた年頭あいさつの中で「マクロ経済はなお停滞が続き、環境は厳しい」としたあと、「この環境の変調は一時的なものではなく、市場構造の変化によるものだ」との見方を示した。

その一方で、同社が2012年度を最終年度として取り組んできた中計(ステージアップ2012)の数値目標は、トータル的には何とか目標に近いレベルに到達できる見通し。

ただ今後は、「グループ全体でみて収益が堅調な部門はさらに伸ばし、苦戦している部門は一層のコスト削減など、きめ細かな対応が必要だ」と強調した。

また同社は「グループとして多彩な事業群を有し、安定した基盤事業と将来性のあるシーズを多く持っている」とし、「要は、グローバルなマーケットの中で、いかにこれらのポテンシャルを生かしていくかだ」と力を込めた。

2013年度からスタートする新中計には、“グローバルでのグループ力強化”を柱に据え、情報の共有化や人材活用を世界規模で進めていく方針である。