2013年01月07日
【年頭所感】東ソー・宇田川憲一社長「安全対策と収益改善」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー
宇田川憲一社長

東ソーの宇田川憲一社長は、社員への年頭訓話の中で、今年の経営課題として(1)安全改革の推進(2)収益改善(3)新増設計画の確実な実行、の3つを挙げ、一人ひとりが全力で取り組むよう訴えた。

「昨年は、南陽事業所の第二塩ビモノマー製造施設(第二VCM)爆発事故への対応が一番の課題だったが、6月には事故調査対策委員会の報告書がまとまり、安全改革指針を策定した。第二VCM以外の第一、第三VCMは年央に再稼働させた。また第二VCMは廃棄し、第三VCMの20万トン増強で対応することを決めた。2014年10月完工の予定だ」と、これまでの経緯を述べるとともに、今年の課題のトップに“安全改革”をあげ、取り組みに強い決意を示した。

さらに「安全改革はハード面とともにソフト面も重要な要素となる。一人ひとりがモチベーションを上げていろいろな活動に参加し、真に安全な会社、職場をつくってもらいたい」と全社員に説いた。

第三VCMの増強(60万トン)が完了すると、既存の第一VCM(25万トン)と、四日市の25万トンと合わせてVCM生産能力は年産110万トンとなる。グループ会社の国内外PVCメーカーに安定供給していくほか、アジア市場への外販にも力を入れていく方針だ。