2013年01月07日
【年頭所感】三井化学・田中稔一社長「大きく躍進を」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学
田中稔一社長

三井化学の田中稔一社長は7日の年頭挨拶で、昨年4月に起きた岩国大竹工場の事故を振り返り「“安全の確保”こそ会社存続の大前提であり必須条件だ。全社員が肝に銘じ、社会的信頼を取り戻さなければならない」と、安全対策に強い決意を示した。

2013年の世界経済の先行きについては、なお不透明な部分はあるものの、「安定的な成長が見込まれる」との感想を述べた。

事業戦略としては、中計最終年度に当たり、目標達成のスピードを上げるとした。具体的には(1)独自技術をベースとする「高付加価値ポリマー群」(2)健康・高齢化などの社会要請に対応する「高機能製品群」(3)世界的に存在感のある「フェノール・チェーン製品群」の3つの重点強化分野に経営資源を集中し、事業ポートフォリオの変革を加速する。

「当社が目指す“グローバルに存在感のある化学会社”の実現に向けて、成長軌道に乗ることができるかどうか、今がその分岐点だ。懸命になって大きく躍進しよう」と訴えた。