2013年01月15日
三井化学、フェノール系3溶剤の値上げ交渉が決着
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は15日、フェノール系溶剤のアセトン(AC)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、イソプロピルアルコール(IPA)の値上げ交渉が12月中旬に相次いで決着したことを明らかにした。

昨年11月1日出荷分から原料である国産ナフサ1キロリットル当たり5万6000円、C重油が同6万9000円レベルに価格修正するため、ACを1キログラム当たり22円(ナフサ分8円、C重油分14円)、MIBKを同24円(同10円、14円)、IPAは同20円(同6円、14円)の値上げを行うことにし交渉していた。

同社によると、交渉の結果ACはキロ8円、MIBKは同10円、IPAは同6円の値上げで12月中旬までに相次いで決着した。ただ今回は、ナフサ価格上昇分見合いの決着なので、C重油分の値上げ交渉は、「今後、引き続き行う」としている。

また、最近はナフサ価格が6万円以上に再急騰しているため、同社では「この分も再値上げせざるを得ない」としており、早ければ2月中にもナフサ価格上昇分の再値上げと、C重油価格上昇分の価格転嫁を打ち出す公算が大きい。