2013年01月15日 |
出光興産・三井化学、ベトナムの石油・石化計画発注 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:出光興産、三井化学 |
出光興産は15日、クウェート国際石油(KPI)、ペトロベトナム(PVN)、三井化学と4社合弁で、ベトナムに「ニソン製油所・石油化学コンプレックス」の建設を決め発注内示書を発行したと発表した。 2008年、ベトナムに「ニソンリファイナリ-・ペトロケミカルリミテッド」(NSRP)を設立し、同国タインホア省ニソン経済区における製油所・石油化学コンプレックス建設プロジェクト(NSプロジェクト)の具体化について検討してきた。 総投資額の見込みは90億ドル(約7900億円)となった。今夏までに民間銀行などから50億ドル程度を調達し、残りを合弁会社で共同出資する。2013年第2四半期に着工、16年第3四半期に完工、17年第2四半期の商業生産開始を目指す。操業開始は当初の2014年から2017年へと3年ほどずれ込む。 今回、NSRP が日揮・千代田化工建設・仏テクニップグル-プ(フランス/マレ-シア)、SK 建設(韓国)、GS 建設(同)により構成されるEPC(設計・調達・建設)コンソーシアムに対して、発注内示書を発行することを決めた。 同プロジェクトは、クウェート原油の安定供給をベースに展開する。出光と三井両社の建設・運転技術を活かして現地で急増する石油製品の需要に対応するほか、世界的に需要伸張が見込まれるアロマ(BTX)製品・ポリプロピレン製品の輸出販売を行う大型プロジェクトとして注目されている。 【NSRP の概要】 ◇会社名 ニソンリファイナリ-・ペトロケミカルリミテッド ◇所在地 ベトナム社会主義共和国タインホア省ニソン経済区 ◇設立 2008 年4 月14 日 ◇資本金 2億米ドル(出資比率 出光 35.1%、KPI 35.1%、PVN 25.1%、三井化学 4.7%) ◇生産能力 石油精製:日量20 万バレル 【ニソン製油所・石油化学コンプレックスの概要】 (1)所在地 :ベトナム・タインホア省ニソン経済区 (2)精製能力 :CDU(常圧蒸留装置) 20万バレル (3)主な装置 :◇RHDS(重油直接脱硫装置)10.5万バレル/日(世界最大級) ◇RFCC(重油流動接触分解装置) 8万バレル/日 ◇芳香族製造装置 :パラキシレン70万トン/年など。 (4)フィード原油 :クウェート重質原油(設計 API30.2) ニュースリリース参照 (三井化学) ニソン製油所・石油化学コンプレックス発注内示書の発行について http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1358243400.pdf (英文) Letter of Award Issued for Nghi Son Refinement and Petrochemical Complex http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1358243400.pdf |