2013年01月18日
カネカ、発泡ポリスチレン樹脂汎用品 30円値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは18日、発泡ポリスチレン樹脂(製品名:カネパール)の価格修正を発表した。原料価格の高騰に対応するもので、2月12日出荷分から1キログラム当たり汎用品30円、特殊品は同35円の値上げを実施する。

同社は昨年11月にも同製品の値上げを行ったが、主原料のスチレンモノマー価格はその後も高騰を続けている。北米地域を中心にベンゼン含有量の少ないシェールガスの利用が増えたため、ベンゼンの市況が高騰を続けていることが背景となっている。また発泡ガスや他の副原料、ユーティリティーコストも上昇、円安に伴う国産ナフサ価格の高騰もあって収益悪化を招いている。こうした原料価格の高騰には自助努力のみでは対応できないため価格転嫁に踏み切る。