2000年05月08日
三菱ガス化学、東京工場でRDF設備が稼動
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三菱ガス化学、NEDO

 三菱ガス化学は8日、東京工場(葛飾区)で廃棄物を利用したRDF(ごみ固形燃料、Refuse Derived Fuel)製造設備が完成、通常運転に入った、と発表した。RDF設備はすでに地方自治体や市町村、第3セクターなどで導入が始まっているが、民間企業としては早期の導入となる。
 今回稼動した設備は、原料となる廃棄物の熱量をあらかじめ自動分析し、その値をシステムにフィードバックする熱量帰還形のシステムを採用、安定した品質で高カロリーの固形燃料を製造するのが特長。紙や木、プラスチックなどの廃棄物を原料にRDFを製造、ボイラー設備など工場用エネルギー源として使用するほか、外販も行う。
 東京工場は、周辺の宅地化が進んでいることから、水処理・洗浄剤、脱酸素剤(エージレス)、電子材料、光学系情報機器用素材など、環境に配慮した低エネルギー消費、高付加価値型製品を製造している。すでにISO14001も取得、産業廃棄物、ごみ減量策に取り組んでおり、今回のRDF製造設備導入もこれらの一環に位置付けられる。
 なお今回の計画は、資源の再利用実現に加え、エネルギー低減効果がきたいできることから、通商産業省新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の平成11年度先導的エネルギー使用合理化設備導入モデル事業(補助事業)の承認を受けている。