2000年12月15日
旭化成、機能樹脂・コンパウンド事業部門がEコマースを導入
来年7月に技術サポート/マーケティング機能をスタート
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成工業は14日、化成品・樹脂事業部門に10月16日付で発足した化成品樹脂Eコマース推進部に続いて、16日付で機能樹脂・コンパウンド事業部門でもEコマースの導入を正式決定、推進組織を発足させる、と発表した。2001年7月をめどに技術サポート、マーケティング機能のサービスを開始、2002年1月には製品開発コラボレーション機能のサービス開始を予定している。
 同社によると、エンジニアリングプラスチックスや同コンパウンドは、製品の性格上、顧客に対する情報提供や技術サポートが不可欠となっており、このような営業活動は、従来から積極的に行ってはいるものの、情報伝達のスピードと範囲には限界があり、その対応策の一つとしてEコマースの導入を決定した。今後はEコマースの活用で、ソリューション・パートナーとしての機能やコンテンツの充実を図り、顧客満足度を高めていく考え。
 当初は、(a)技術サポート、マーケティング機能、(b)製品開発のコラボレーション機能の2つでスタート、逐次機能の拡充を検討する予定となっている。具体的には、(a)では、顧客に対する付加価値情報の提供、顧客に対する技術的サポートのオンライン化、顧客との情報交換の双方向化などを行い、(b)では、顧客と関連企業をweb上でネットワーク化、相互かつ有機的な連携で全体の開発期間を短縮、連結による個々の企業の強みの相乗効果、弱みの相互補完によるパートナーシップ強化などを目指す。
 組織については、同事業部門直轄組織として、16日付でe-コマース推進グループを発足、グループ長の川島弘明理事をはじめ3名を専任、営業、技術、企画の各担当者から数名を兼任とする体制でスタートする。
 なおEコマースサイトのwebは、化成品・樹脂事業部門と共有で構築する考えで、サイト名は“Asahi-Kasei Chem.com”、urlはhttp://AKChem.com/を予定している。また、化成品・樹脂事業部門は、2001年春スタートを前提に検討、現在webサイトの構築を進めている。当初は国内顧客を対象としたサイトを立ち上げ、日本的商慣行へのチャレンジを大きな課題として位置付けている。