2013年02月04日 |
SK Chemical と帝人 PPS事業で合弁会社設立 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:帝人 |
韓国・SK Chemical は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)事業で帝人と合弁会社を設立することを明らかにした。 SKは塩素を使用しない独自の技術を開発し、プラントを建設するが、ポリカーボネートなどのコンパウンド材料を持つ帝人と提携する。 7月末にSKが66%、帝人が34%出資の合弁会社を設立する。 合弁会社は蔚山に2300億ウォン(200億円弱)を投じ、年産12千トンの工場を建設し、2015年にスタートさせる予定で、その後需要の増大に合わせ増設し、20千トンに増やす計画。 SKによると、現在のPPSの能力の世界合計は94千トン。 SKは2009年3月、年産30トンの独自技術のPPS工場を完成させた。 PPSの既存の製法はパラジクロロベンゼンと硫化ソーダを反応させるが、SKの製法は塩素を使用しないもので、世界初の環境に優しいPPSであるとしている。 同社は2012年12月20日、PPSへの大規模投資を決めたと発表した。 同社では、塩素を使用しないので、廃液処理を必要とせず、また、製品に塩素を全く含まないので、特に電気・電子部品市場で差別化を確保できるとしており、「環境に優しい」差別化で2019年の世界市場シェア20%確保を目指す。 |