2013年02月06日
積水化成品の「融雪パネルヒーター」、東北新幹線駅に
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化成品工業
融雪パネルヒーター

積水化成品工業はこのほど、PTCセラミックスヒーターを内臓した「融雪パネル」を開発した。
東北新幹線の新青森駅や七戸十和田駅などの屋根に設置され、さっそく“威力”を発揮しているという。

PTCとは、「 Positive Tempereture Coefficient 」の略。
つまり、温度が一定の温度まで上がると、抵抗値が上がり(=温度が下がる)、逆に温度が下がると抵抗値が下がる(=温度が上がる)ことを指す一般的な名称。

東北新幹線は冬は雪が多いため、より効果的な溶融システムの開発が求められていた。
同社は2003年から独立行政法人・鉄道運輸機構や鉄道総合技術研究所と共同で基礎研究に着手してきた。
2005年には試験場所を青森県に移し、パネルヒーターの構造や設置方法、熱量、融雪状態などについて、実地検証を行ってきた。

PTCセラミックスヒーターを内臓した“すのこ型”のヒーターパネルで、温度ムラが少なく、必要に応じて電力調整ができるなどの特長がある。構造体には熱伝導性に優れたアルミを使用、溶けた水が再凍結しないように工夫もこらした。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1360121575.pdf