2000年12月13日 |
電気化学、千葉スチレンモノマーで減産を検討 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:新日鐵化学、住友化学、ダイセル化学、電気化学工業、東洋スチレン、日本オキシラン |
電気化学工業は、住友化学工業との折半出資会社である千葉スチレンモノマーの設備の減産を検討している。すでに住友化学側からは引き取り分について減産の申し入れがあり、これを含めて減産を実施する考えだ。 電気化学は、千葉工場に自社設備として年産24万トンに加え、千葉スチレンモノマー(年産27万トン)の引き取り分16万2,000トンの合計40万2,000トンの供給能力を有している。同社は、誘導品の生産拠点が関東に集中しており、グループ内の消費率も70%前後と高いのが特徴。 現在、主力のPS(ポリスチレン)では、新日鐵化学、ダイセル化学工業との合弁会社である東洋スチレンが少なくとも来年1月まで10%程度の減産を継続する予定であるが、これ以外にも例年に比べユーザーの正月休みが長いため、このまま生産を継続するとタンクの貯蔵量を超えてしまうとして、SMの減産を検討しているもの。ただし、自社の24万トン設備についてはフル稼働を継続する考え。 一方、住友化学も需給が極めてタイトとなっているPO(プロピレンオキサイド)を確保するため、日本オキシランについてはフル操業を継続する考えで、千葉スチレンモノマーの引き取り分(10万8,000トン)について、少なくとも年内は20%の減産を電気化学側に申し入れていた。 このような状況を踏まえ電気化学は、今後減産のスケジュールを固め、実施する方針。 |