2013年02月14日
第一三共、産業革新機構と「DMD」治療剤開発の新会社
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:第一三共

第一三共は14日、産業革新機構等と共同で新会社(Orphan Disease Treatment Institute)を設立し、第一三共の独自技術を用いたオリゴヌクレオチドを有効成分とするデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療剤を共同開発していくと発表した。

産業革新機構は、新会社の第三者割当を引受け、総額16.5億円を上限とする投資を行う。
また、新会社は、三菱UFJキャピタルの運用するファンドに対しても第三者割当増資を行う。
第一三共は、新会社に投資するとともに、新会社と臨床でのPOC(プルーフ・オブ・コンセプト)取得を目的とした共同開発を実施する。

DMDは、民族差なく、新生男児の約3,500人に1人で発症することが知られている。最終的には心不全・呼吸不全等を招きやすい遺伝性希少疾患で、発症原因として、患者の筋細胞においてジストロフィンタンパク質が産生されないことまで分かっているが、根本的な治療法は見つかっていない。