2013年02月15日 | |
積水化学の管路更生工法「SPR工法」に大河内記念賞 | |
世界初技術、老朽管の内側に新しい管敷設 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:積水化学工業 |
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積水化学工業は15日、老朽化した下水道管を地面を掘り起こさずに更生させる管路更生工法「SPR工法」が第59回大河内賞「大河内記念賞」を受賞したと発表した。共同開発してきた東京都下水道サービス、足立建設と3社で受賞した。 「SPR工法」とは、帯状の硬質塩ビ樹脂製プロファイルを既設管の内側に螺旋状にはめ込み、2つの管のすき間に特殊材料(モルタル)を注入して老朽管を更生させる工法のこと。250ミリの小口径から6,000ミリの大口径パイプまで適用できる。管は円形でなくてもよく湾曲した管路などにも採用できる。 古い管をそのままの状態で内部に新しい管を敷設するという更生工法は世界で初めて。 だが3社がSPR工法を開発したのは1986年と早く、これまで多くの実績と改良・工夫を重ねてきた。 プロファイルは積水化学栗東工場(滋賀県)で生産。 国内ではすでに700キロ以上の施工実績を持つが、最近はドイツと米国に新しい規格ができ、これによって同工法の採用が急速に広がっている。 「下水管路の老朽化は、どの国にも深刻な社会問題となっていますが、SPR工法は新たにパイプや下水道を敷設するのに比べたら、工期やコストは断然有利です。今の目標は古い管の寿命を2倍に延ばす。つまり30年とか50年経った下水道管路は、あと30年、50年は使えるようにしたい。日本発技術として今後一層の世界展開が期待されます」(積水化学広報室) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1360909039.pdf |