2000年12月12日 |
東セロ、シリコンコートフィルム設備を3倍に |
産業用機能フィルムの構成比率の拡大に積極的 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:東セロ |
ポリオレフィンフィルムの大手メーカーの東セロは、このほど茨城工場内にシリコンコートフィルムの年産6,000万平方メートル設備を設置して操業を開始した。これまで同社は同じ茨城県の古河工場内で同2,000万平方メートル能力の設備を稼動させてきたが、需要が好調で供給能力が不足し、しかも今後も引き続き需要が拡大していく見通しを得たため立地に余裕のある茨城工場内に大型コータを新設して既存設備に置き換えたもの。この結果、同社の同フィルムの生産能力は一気に3倍に拡大した。 同社が企業化しているシリコンコートフィルムは、PETフィルムにシリコンをコーティングした高度の離型性フィルムで、携帯電話やノート型パソコンなどに盛んに使われているセラミックコンデンサーの製造工程における不可欠の材料として大きく伸びている。新設備の本格操業は年明けからとなる見通し。既存設備は当面休止する。 東セロは、ここにきて産業用機能フィルムの育成強化に特に積極的で、9月には浜北工場内に透明性品種も並産できるアルミ蒸着フィルムの第3号機(月産3万5,000連能力)を完成し、近く透明品種を発売する予定にもある。 |