2013年02月25日
NEDO、エネルギーITSプロジェクト成果を公開
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は25日、自動車交通分野の省エネルギー対策を追求したNEDOのエネルギーITS推進プロジェクトが今年度で完了するが、隊列を形成した大型トラック4台による隊列走行実験を産業技術総合研究所つくばセンター(茨城県つくば市)のテストコースで公開した。

このプロジェクトでは、2010年9月に大型トラック3台で時速80km、車間15メートルの隊列走行による成果を公開したが、今回、この技術を高度化させて近距離(車間4メートル)の隊列走行を実現した。
将来的に実用化が進めば15%以上の省エネルギー効果が期待できる。

また、技術の汎用性を向上させ隊列走行の早期実用化につなげるため、車車間通信を用いた車間距離制御と前方障害物認識技術をわが国大型車メーカー4社(いすず自動車、日野自動車、三菱ふそう、UDトラックス)の大型トラックに適用し、CACCの実験車4台を製作した。

車間距離を短くして隊列走行することにより空気抵抗の低減と、現状の道路幅を維持したまま交通量を増大(単位道路距離あたりの走行台数が増加)でき、交通流の円滑化効果が期待される。