2013年02月26日 |
昭和電工、リチウムイオン電池負極用バインダー量産開始 |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は26日、リチウムイオン電池(LIB)の負極用水系バインダーとして、高品質のアクリル系エマルジョン製品「ポリゾール LBシリーズ」を開発、龍野事業所(兵庫県たつの市)で量産を開始したと発表した。 同事業所の現有エマルジョン設備(年産能力3万トン)を有効利用する。2015年には2億円の売上をめざす。 スマートフォンやタブレット端末の高性能化に伴い、使用されるLIBも、さらなる薄型化、高容量化が求められている。また、産業用や家庭用の蓄電池、電気自動車やハイブリッド車向けの大型LIBにおいても、高容量かつ長寿命で、厳しい環境下での使用に耐えうるLIBの開発が進められている。 「ポリゾール LBシリーズ」は、高温(60℃)保存後の充放電時の容量維持および、低温下(-20℃)での放電容量にSBRと比較し10%程度の改善が見られるなど、温度特性に優れている。また、分散性が高く、少量の添加で高い結着性を持つことや負極の集電板である銅との密着性を1.5倍向上させることから、LIBの内部抵抗の低減を可能にし、高容量化、長寿命化に貢献する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1361843607.doc |