2013年02月27日
三菱化学、ベルギー企業の樹脂コンパウンド事業買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

三菱化学は27日、Tessenderlo Group(本社:ベルギー)から樹脂コンパウンド事業を買収するため、必要な手続きに入ると発表した。会社間では基本合意に達しているものの、今後は現地法律に基づく協議や契約、政府申請などの手続きが必要となる。買収完了は今秋となる見込み。

三菱化学の機能性樹脂事業は、三菱ケミカルHDグループ中計でも成長事業に位置づけられ、自動車・医療・建材・食品包材など、幅広い分野に熱可塑性エラストマー樹脂・接着性樹脂・架橋性樹脂・塩ビコンパウンドなどを展開。海外でも米国・欧州・中国・インド・タイ・シンガポールに生産・販売拠点を構築している。

Tessenderlo Groupの熱可塑性エラストマー・塩ビコンパウンド事業は50年近い歴史を持ち、自動車・建材・電線被覆材など幅広い用途に向け展開している。自動車関連では特にエアバッグ用カバーの生産が好調。
フランスに2工場のほかポーランドと中国(常州)に製造販売拠点を持つ。

三菱化学は同事業の買収により、欧州系自動車・部品メーカーへの販売加速など欧州における機能性樹脂事業の強化をめざす。

【買収申し入れ対象の事業概要】
◇買収対象事業  CTS(Compound Technology Services)事業ユニット
◇本社機能所在地  フランス・ティフォージュ
◇事業責任者  Etienne Weil
◇親会社    Tessenderlo Group (持株比率100%)
◇連結売上高  1億ユーロ (2011年1ー12月)
◇主要事業   熱可塑性エラストマーおよび塩ビコンパウンドの製造販売
◇事業拠点   製造販売 4拠点 (フランス(2拠点)、ポーランド、中国(常州))
◇研究開発   1拠点 (ベルギー)
◇連結従業員数  約360名

<Tessenderlo Group(テッセンデルロ・グループ)の概要>
◇設立   1919年
◇所在地 ベルギー・ブリュッセル
◇CEO   Frank Coenen
◇連結売上高  21億ユーロ (2011年1-12月)
◇主要事業   食品添加物、農薬、肥料、水処理、医薬中間体などの製造販売
◇連結従業員数  約7,500名


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1361929442.pdf