2013年02月28日
三菱樹脂、ゼオライト系排ガス触媒開発、事業化へ
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三菱樹脂

三菱樹脂は28日、独自の高機能ゼオライト「AQSOA」を自動車排ガス触媒(SCR触媒)として活用する技術を開発し、品質的にもめどを得たため、新たに排ガス触媒事業に本格参入すると発表した。

同社はこれまで合成ゼオライト「AQSOA」を、吸着式冷凍機や空調機向けに生産してきたが、ディーゼル排ガス中の窒素酸化物浄化にも適しているところから、このほど「尿素SCRシステム向けゼオライト触媒」として製品開発した。

尿素SCRシステムとは、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOX)を尿素によって還元・無害化する技術のことで、浄化性能に優れている。特に200℃の低温領域で優れた浄化性能を発揮する。高温水熱耐久性やコスト面でも優位にある。

自動車やトラックなどの排ガス規制が世界的に強まる中で、市場は引き続き拡大が見込まれている。

同社は今後さらに供給体制の整備を急ぐ方針。5年後の売上高100億円を目指す。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1362017184.pdf