2013年03月01日
宇部興産のPPリサイクル技術、「第22回地球環境大賞」受賞
【カテゴリー】:経営(環境/安全)
【関連企業・団体】:宇部興産
宇部興産のリサイクルPP樹脂

宇部興産は1日、同社のポリプロ廃材リサイクル・コンパウンド技術が、フジサンケイグループ主催の第22回地球環境大賞で「日本経済団体連合会長賞」を受賞したと発表した 。

わが国には、使用済みプラスチックがリサイルされず、そのまま焼却・埋め立て処分されるケースがまだ多いが、宇部興産は2003年これらのプラスチックの中でも家電や自動車向けにとくに需要の多いポリロピレン廃材を再利用する技術を開発した。

廃プラスチックには多くの素材が混合しているため、ふつうはほとんど黒色にしか再生できないが、同社は特殊技術により白色やベージュなど、ユーザーの要求に合った色に自由に調色できる技術を開発した。

2006年、堺工場(大阪府)に専用のコンパウンド設備を完成し、「UBE-コンポジット」として本格事業化をスタートさせた。その後、消費者の環境への意識の高まりの中で、同社の再着色できる独自技術と、材料の配合設計により新品のポリプロピレン樹脂と同等の物性が発揮できるコンパウンド技術への評価が広がり、2011年には大手家電・自動車メーカーの採用が相次いだ。

授賞式は4月22日に東京・港区の明治記念館で行われる。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1362119788.pdf