2013年03月04日
生物研・九大、イネ害虫で世界初トビイロウンカ遺伝地図
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省の農業生物資源研究所(生物研)、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、九州大学は共同で、イネの主要な害虫である「トビイロウンカ」の遺伝子の目印となる518個のDNA(デオキシリボ核酸)マーカーを開発し、これらDNAマーカーの染色体上の位置を明らかにすることで、遺伝地図の作製に成功した。

害虫の様々な形質に関わる遺伝子を探し出すには、遺伝地図が不可欠である。今回、トビイロウンカについては遺伝地図を作製したことで、DNAマーカーの染色体上の位置を手がかりに遺伝子を見つけ出すことが可能になった。

これにより、トビイロウンカの殺虫剤抵抗性に関わる遺伝子やウンカ類抵抗性品種への加害に関わる遺伝子の特定が加速化し、その結果、害虫への効果が持続する殺虫剤や、抵抗性作物品種の開発につながると期待されている。