2013年03月11日
出光興産、第4次中計発表「3製油所体制 効率運営」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は11日、「構造改革のステージ」と位置付けた「第4次連結中期計画」(2013-2015年度)を発表した。

目標年度の2015年度売上高は4兆6400億円(2012年度見通しは4兆3600億円)営業利益1500億円(同1000億円)当期利益530億円(同380億円)で、2018年度目標の当期利益1000億円以上につなげる重要なステップとする。

とくに、営業利益1500億円のうち、基盤事業40%(同68%)、資源事業35%(同20%)、高機能材事業25%(同12%)とし、資源事業と高機能材事業の拡大に注力する。また、営業利益の海外比率は50%(同28%)に引き上げる。

3年間の総投資額は4500億円で、全体の75%(3400億円)を戦略投資に配分し、戦略投資の80%を海外案件に充当させる方針である。

事業戦略をみると、基盤事業の燃料油では3製油所体制下での安全操業・効率化の追求と他社とのアライアンスによる競争力強化を図る。石油化学品では、誘導品まで含めたエチレン系サプライチェーンの最適化とエタンフィールドエチレンとの差別化を図る。

資源事業では、ガス事業を柱とする石油開発の拡大、石炭事業の再構築を図る。高機能材事業では、機能化学品について自社技術・強化事業への経営資源を集中投入する。電子材料は有機ELの拡販、アグリバイオテクノロジーはニーズ対応型アグリバイオ事業の拡大、潤滑油は環境対応型技術商品・地域ニーズ対応型商品の事業拡大を図る。