2000年12月08日 |
SINOPECとBASF、南京石油化学計画で合弁会社設立 |
来月整地作業に着手~2004年にもエチレン60万トンなどが稼動 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF |
SINOPEC(中国石油化工集団公司)と独BASFは8日、南京石油化学コンビナート計画推進のため、新たに折半出資により「BASF-YPC社」を設立した、と発表した。 両社は、今年5月にFS(事業化調査)結果を当局に提出、6月末に承認を取得していた。今回の合弁会社設立により、来月にも整地作業に着手する予定で、完成は2004年末となる見通し。 今回の計画は、中国政府が承認したプロジェクトとしては初の世界スケールの設備となり、総投資額は26億米ドルに上る。年産60万トンのエチレンをはじめ、合計170万トン規模の化学品を生産、輸入品からの代替を狙っている。 SINOPECのLi Yizhong会長は、「当社が成功する事業としてリスティングした、多国籍企業との初の合弁プロジェクトである」と語った。 また、BASFのアジア地域総括担当専務のユルゲン・ハンブレヒト氏は、「両社の長年のパートナーシップが、プロジェクトを実現に導いた。2004年末までにフェアブント(Verbund、ドイツ語でネットワーク、統合の意)拠点として整備し、中国市場でリーディングポジションに引き上げることを決意した」と語った。 なお同計画における主要製品の生産能力は下記の通り。 南京石油化学コンビナート計画主要製品生産能力(単位:トン/年) ▽エチレン 600,000 ▽芳香族抽出設備 300,000 ▽LDPE(低密度ポリエチレン) 400,000 ▽エチレングリコール 300,000 ▽アクリル酸 160,000 ▽アクリル酸エステル 215,000 ▽オキソアルコール 250,000 ▽蟻酸 50,000 ▽プロピオン酸 30,000 ▽メチルアミン 30,000 ▽ジメチルホルムアミド 30,000 |