2013年03月13日
東レ、新規PMMA膜人工腎臓を本格販売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは、新たな膜表面加工技術により抗血栓性に影響する血小板付着の抑制を向上させたPMMA(ポリメチルメタクリレート)膜人工腎臓の新製品「フィルトライザーNF」を開発し、今年4月から子会社東レ・メディカル(本社・千葉県浦安市、田中資長社長)を通じて本格販売を開始すると発表した。

これまで、PMMA膜は尿毒素の除去に優れた吸着特性を発揮するものの、血液が中空糸膜に接触することで、血小板等が膜表面に付着する血小板凝集反応などの抑制が課題になっていた。
東レはこの課題に対し、膜表面を加工する新技術を開発し、新規人工腎臓フィルトライザーNFに適用した。

東レでは、2010年に上市した新規ポリスルホン酸人工腎臓トレライトNVに続き、今回の新規PMMA膜人工腎臓フィルトライザーNFの本格展開により、新たな生体適合性開拓を追求し、人工腎臓事業の拡大を図る。