2013年03月13日 |
東洋エンジ、ロシア連邦に世界初大型VCC重質残油分解設備 |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング |
東洋エンジニアリングは13日、ロシア連邦タタールスタン共和国にロシアの大手石油会社TAIF-NK社が計画している製油所近代化プロジェクトの詳細設計と調達業務を受注したと発表した。受注金額は約300億円(推定)。 米国KBR社が開発した VCC(Veba Combi Cracker)技術を世界で初めて大型重質残油分解設備に適用する。 VCCというのは、製油所のトッパーから出る減圧蒸留残油などの重質留分を、高付加価値石油製品に効率よく改質するプロセス。従来のハイドロクラッカーやFCC装置と比べて、転換率に優れるとされている。 今回受注したのは減圧蒸留残油52,000 バレル/日と、減圧蒸留留出油21,000 バレル/日を処理し、高品質の石油製品や石油化学原料を生産する設備で、2016年の完成を目指す。 ロシア政府は、輸出する石油製品の高付加価値化と自動車燃料の環境対策強化を計画している。このため国内の製油所は、重質油改質設備の導入が課題となっている。 【受注概要】 . 客先: TAIF-NK社(本社:ロシア連邦タタールスタン共和国 ニジネカムスク市) . 受注者: 東洋エンジニアリング . 建設地: ロシア連邦タタールスタン共和国 ニジネカムスク市 . 設備: 重質残油分解設備(VCC:Veba Combi Cracker、米国KBR社技術、 処理量:73,000 バレル/日(370万トン/年)) . 役務内容: 詳細設計、調達 . 完成予定: 2016年 ニュースリリース参照 タタールスタン共和国の製油所近代化プロジェクトを受注 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1363139330.pdf (英文) Contract Award for Modernization of the Oil Refinery in Tatarstan, Russia http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1363139330.pdf |