2013年03月21日
森VEC会長、「塩ビ樹脂の内需に立ち上がり感」
【カテゴリー】:行政/団体(実績/統計)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の森俊三会長(信越化学工業社長)は21日の定例記者会見で、「塩ビ樹脂の2月の実績をみると、内需は立ち上がってきた感じがする」と指摘した。「内需が回復に向かったどうかは、2月は値上げを控えた前倒し需要という側面があり、3-4月の動きを見ないと判断できない」としながらも、「レベル的には、いいところまで戻ってきているのではないか」と語った。

VECが21日に発表した塩化ビニル樹脂(PVC)の2月生産出荷実績によると、昨年の2月がうるう年で今年よりも稼働日周が1日多かったにもかかわらず、生産が12万1270トンで前年同月比6.2%増、国内出荷も9万46トンで同5.3%増、輸出が2万7783トンで同53.6%増、出荷合計が11万7829トンで同13.7%増と2ケタの伸びをみせた。国内出荷の内訳をみると、主力の硬質用が同4.5%増、軟質用が同0.7%増、電線・その他が同13.0%増と揃って前年比プラスとなった。

一方、塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の生産は18万4771トンで同23.8%増。国内出荷が12万1416トンで同1.4%減、輸出が5万1975トンで同2.76倍、出荷総計が17万3391トンで同22.1%増となり、3カ月連続の2ケタ増となった。輸出の急増は、東南アジア市場でVCM価格が上昇しているため、各社の輸出意欲が高まっているのが背景にある。


ニュースリリース参照
塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1363841584.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1363841584.xls