2000年12月07日
ICIと帝人、代替フロン合弁会社をイネオスに売却
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:帝人

 英国ICIと帝人は7日、両社の折半出資会社で代替フロンを手がけているアイ・シー・アイ・帝人フロロケミカル(ITF)の設立に関する現行の合弁基本契約を終了、ITFの全株式をINEOS(イネオス)に売却することで合意した、と発表した。
 これは、ICIが5日に発表した、「クリー(代替フロン)事業」を含む3化学品グローバル事業のINEOS社への売却決定に沿ったもので、2001年1月をめどに両社株式持分を譲渡する予定。
 ITFは, ICIと帝人の折半出資により1992年にオゾンを破壊しない代替フロン「クリー134aR」の製造会社として設立された。株式譲渡後も、ITFは社名を変更し、新たにINEOSの経営の下で日本での生産を継続していく。
 なお、アイ・シー・アイ・ジャパンのクリー事業本部は同社に移籍し、これまでと同様、日本、アジア太平洋地域及びヨーロッパへの「クリー134aR」をはじめとする代替フロンの販売を継続、拡大して行く。 また帝人は、フロロケミカル類の回収・分解業務を含め、業務受託の形態でINEOSグループ三原製造所での生産オペレーションを引き受けて行く考え。