2013年03月25日
東洋紡、日本初の「神経再生誘導チューブ」承認取得
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は25日、自社開発した神経再生誘導チューブ「ナーブリッジ」について厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表した。

外傷により断裂、欠損した末梢神経の再生を促進させる日本初の治療用医療機器となる。

具体的には、断裂、欠損した末梢神経の欠損部分(ギャップ)へ挿入・固定することで、中枢側から再生・伸長する自己神経を末梢側へ誘導する機能を持つ。

とくに、ポリグリコール酸(PGA)、コラーゲンなど、生体内での分解性に優れた材料で構成されるため、約3カ月で体内に吸収され、消失するのが大きな特徴。

全長は約55ミリ、太さは0.5-0.4ミリの間、0.5ミリピッチの8種類を揃えている。
各医療機関への販売は、泉工医科工業が担当する。

当面は、治療の対象を手・指などの末梢神経損傷に限定して販売する。厚労省からは、脳や脊髄などの硬膜内神経を除く末梢神経への製造販売承認を取得しているため、手・指以外の部位については医療機関と協力体制を整備したうえで、順次販売を開始する考えである。

2015年には、売上高50億円を目指す。