2013年03月26日
昭電、中国の黒鉛電極メーカーを子会社化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は26日、中国の黒鉛電極メーカーである中鋼集団四川炭素有限公司を「四川昭鋼炭素有限公司」として子会社化したと発表した。このほど承認手続きを終えた。黒鉛電極の年産能力は22,000トン。今後は昭電の黒鉛電極技術を生かして、需要伸長が見込まれる中国・アジア市場での事業拡大を加速する。

既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/34005

黒鉛電極は、鉄のスクラップを原料として電炉鋼を製造する際に電気製鋼炉の電極として使用される部材。鉄のリサイクル製品で製造時のCO2排出量が少ないなどの特長を持つ。今後自動車の普及に伴い大量のスクラップが発生する中国やアジア新興市場で需要の増大が見込まれている。

昭電はこれまで、大町事業所(長野県大町市)、昭和電工カーボン(米国サウスカロライナ州)の2拠点体制で同事業を展開してきたが、四川昭鋼炭素を子会社化したことでさらなるグローバル化を実現した。

生産能力は日米中合わせて年産12万7000トンとなったが、2014年には米国で3万トン増設し15万7000トンと世界有数規模になる。

【昭電の現有黒鉛電極生産能力】( )は2014年末時点
◇大町事業所 : 60,000トン(60,000トン)
◇昭和電工カーボン : 45,000トン(75,000トン)
◇四川昭鋼炭素 : 22,000トン(22,000トン)
◇合計能力 :127,000トン(157,000トン)

【四川昭鋼炭素有限公司の概要】
社名 :四川昭鋼炭素有限公司
所在地:中国四川省広元市
営業開始日 :2013年3月18日
資本金 :3億5千万人民元
株主 :昭和電工 67%、中国中鋼集団公司 30%、東海貿易 3%
代表 :董事長 水野義治 総経理 吉田義昭
事業内容 :黒鉛電極の製造・販売
従業員 :約400人


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1364271331.pdf

(英文)
SDK Establishes Graphite Electrode Subsidiary in China
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1364271331.pdf