2000年12月07日 |
PEフィルム大手、今年の製品輸入を31万5,000トンと想定 |
昨年を17%上回り、内需の伸びの多くを侵食 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
ポリエチレンフィルム大手メーカーの間に、ポリエチレンフィルムとポリエチレン袋の今年の総輸入数量が31万5,000トンになるとの見方が広がってきている。うち、HDPE製品が6割強を占めると見る向きが多い。 これら加工製品の昨年の総輸入数量は、フィルム・シートが前年比131.8%の4万7,483トン、PE袋が同112.2%の22万2,513トンの合計同115.2%の26万9,996トンであった。したがって、今年の総輸入量が仮に31万5,000トンになるとその伸び率は16.7%ということになる。 一方の今年のPEフィルム原反の総需要量については、最近の同フィルム大手の多くが約111万トンになると予想している。前年比はおよそ4%増ということになる。ただし、その増加分の多くは輸入品によって侵食されるというのが最近の大手フィルムメーカーに共通した見方なのである。 つまり、国産のフィルム原反の伸びは極めて小さく、横並びに終わる可能性もあるとの判断であり、それだけにコンバータやエンドユーザーとの価格交渉はこれまでにも増して厳しくなると見ている。 |